*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
ラーム・エマニュエル駐日米国大使は10月30日、那覇市においてクリーブランド・クリニックと沖縄科学技術大学院大学(OIST)による覚書調印式を開催しました。この覚書は、クリーブランド・クリニックに在籍する医学部4年生32名のうち1名を対象に特別研究員制度を設けるもので、今後見込まれる長期的な保健・科学連携の枠組みともなります。調印式で大使は、日米の卓越した研究拠点による関係拡大に向け意気込みを語りました。また、このパートナーシップが科学・技術・イノベーションの拠点として沖縄の将来的成長を促し、ひいては県の人材および経済の強化につながっていくと強調しました。
大使は、「これは、さまざまな分野で沖縄の大学と米国の大学をつないでいく重要な一歩となります」と述べました。
OISTは、5年一貫制の科学分野の博士課程を提供する世界有数の学際的大学院大学です。日本政府から資金援助を受け、60の国や地域出身の教職員1080人が働いています。また、53カ国からの269人が博士課程に在籍し、89の研究ユニットを擁しています。
クリーブランド・クリニック・教育研究所のジェームズ・ストーラー所長は、「私たちは、OISTのような著名な機関との新たな連携を楽しみにしています。この関係は、私たちの優秀な医学生の研究機会の幅を広げ、新しく重要な知識を生み出す能力を構築するもので、優秀な医師・研究者の供給網をさらに広げ、その上に構築される相乗効果も期待できるでしょう」と述べました。
クリーブランド・クリニックは、臨床・医療ケアと研究・教育を統合した複数の専門領域を扱う非営利大学病院です。オハイオ州クリーブランドに本拠地を置き、協力、思いやり、革新の原則に基づき優れた患者ケアを提供するという信念を持った4名の高名な医師により1921年に設立されました。そして、冠動脈バイパス手術や米国初の顔面移植など、数多くの医療の飛躍的進歩における先導役を果たしてきました。U.S.ニューズ&ワールド・レポートの年次調査「全米病院ランキング」では、常に上位に名前が挙げられています。クリーブランド・クリニックには世界全体で7万2500人が勤務しており、そのうち有給職員の医師および研究員5050人以上と、正看護師および高度実践提供者1万7800人が、140の医療専門分野と副専門分野で働いています。クリーブランド・クリニック医療システムの病床数は6500で、クリーブランド中心街近くの173エーカーを誇るメインキャンパス、22カ所の病院のほか、220カ所以上の外来患者用施設があり、それにはオハイオ州北東部、フロリダ州南東部、ネバダ州ラスベガス、カナダ・トロント、アラブ首長国連邦・アブダビ、英国・ロンドンの施設も含まれます。2021年の外来患者総数は1020万人、入院・検査数は30万4000件、手術件数は25万9000件でした。クリニックには、全米各州および世界185カ国から患者が治療のため訪れました。