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沖縄復帰50周年記念式典でのエマニュエル大使のあいさつ
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5月 15, 2022

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2022年5月15日

天皇陛下、岸田首相、玉城知事、ご来賓の皆さま、沖縄県民の皆さま、本日はこのような歴史的な出来事を記念するために皆さま方とご一緒でき光栄に存じます。

日米は長い道のりを共に歩んできました。かつて戦場で熾烈な敵同士であった我々は、今では平和を推進する最も緊密な同盟関係を築いています。

50年前、日米は転機を迎えていました。世界の民主主義国家が共産主義の蔓延を防ぐために結束する中で、沖縄は日本に返還されました。この返還は、国家主権と民主主義プロセスを支援するものでした。

その後、日米の同盟と友情は、沖縄県民の貢献により、さらに強固なものとなりました。

いま、世界は再び、抑圧と露骨な力を行使して覇権を手に入れようとする国家の脅威に直面しています。それを何よりも物語っているのが、ロシアのウクライナに対する違法で不当、そしていわれのない戦争です。我々は警戒を怠らず、一番大切にしているものを守らなければなりません。

我々が共有する価値観と原則に、自衛はありません。我々が守らねばなりません。自由は無償ではないのです。それぞれの世代が、自由の根幹を維持し強化するために、その代償を支払っています。我々の世代もまた、先人たちのように自らが信じるものを守り、推進しなければなりません。

日米が原則と価値観を守るために立ち上がっていることを誇りに思います。沖縄県民は、日本で最も声高にウクライナの人々のために立ち上がり、ロシアの戦争を非難しています。

日米両国は、侵略を阻止し、平和、安定、法を促進することで、日米両国民とインド太平洋地域の防衛を確実なものにしています。

私は先月沖縄を訪問し、県の平和祈念資料館と平和祈念公園を訪れ、戦争がもたらす悲惨な犠牲を改めて実感しました。だからこそ、日米両国とその国民は、共に平和を守らなければなりません。我々は皆、そのような人類の努力に責任を負っているのです。

また日米には、沖縄の良き隣人、そしてパートナーになるという共通の関心があります。より良い未来を築くために我々は、教育や環境に関するパートナーシップを通じて、沖縄の人々への投資も行っています。

このような未来への贈り物として、在日米国大使館・領事館が、沖縄の高校生を対象とした2年間の英語学習奨学金プログラムを本年設立することをここに発表いたします。

なぜ我々は沖縄の若者を支援するのでしょうか? 先日沖縄を訪れた際、米国留学のために我々からの奨学金を授与された高校生に会いました。彼らのエネルギー、熱意、そして楽天主義は、私に強い印象を残しました。彼らは、約束と可能性に満ちた未来に胸を躍らせていました。

同盟といえば堅苦しく聞こえるかもしれませんが、高校生との交流は、同盟は単なる条約ではなく、人と人との友情であることを私に教えてくれました。

だからこそ、我々は沖縄の若者を支援するのです。彼らの個人的な未来のため、そして我々が共有する運命のためにです。

この歴史的な機会に、ジョー・バイデン大統領は、沖縄の皆さまへ個人的なメッセージを送りました。大統領と米国民は、次の50年を見据え、日本全国で友好関係をさらに深めるとともに、沖縄の繁栄に貢献していくことを願っています。

ご清聴ありがとうございました。