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硫黄島で行われた「日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式」でのラーム・エマニュエル駐日米国大使による追悼のことば
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*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2023年3月25日

米国と日本のご友人の皆さま、ご来賓の皆さま、そして、退役軍人とそのご家族の皆さま、本日、私たちは、聖なる場所に肩を並べて立っています。

この神聖な場所の歴史に畏敬の念を抱き、思いをはせるために集まりました。

ここ硫黄島は、第2次世界大戦中、最も熾烈な戦いが繰り広げられた地の一つです。

この厳粛な式典に私たちが参加する目的は、リンカーン大統領がかつて「最後の最大限の献身」と呼んだ失われた命の遺産を、今生きている人たちが決して失わないようにするためです。そして、犠牲となった方々を永遠にしのび、平和、繁栄、日米両国民の可能性への決意を新たにし、再び確認することにあります。

わずかな土地も、丘も、祖国のためにすべて奪い合い、苦しんで犠牲となった日米双方の何万人もの兵士たちは、78年前に今日の日米関係の姿を想像することはできなかったでしょう。私たちは世界もうらやむ関係を築いたのです。

日米がいつか、共に訓練を行い、共に奉仕し、共に自らをささげていくという考えは、かつては非常に敷居の高いものであったことでしょう。私たちはそれを可能にする道を選んだのです。

それから70年余りを経て日米は、戦争による分断ではなく、両国民の絆を強めることで、はるかにたくさんのことを達成してきました。

私たちは今も重大な岐路に立っています。それでも、共有する利益、価値観、そして目的という信念のもとに団結して、共通の課題に立ち向かうことができます。

私たちの手法は協力と協調です。

それとは対照的に、独裁者が用いるのが対立と紛争という手法です。その根拠のない残酷な戦争や侵略行為は、民主主義と自由を脅かしています。

日米は、われわれの価値観を弱体化させるような苦境や敵から逃げることは決してありません。

この日米の努力が、民主主義の模範の運命を決めることになるからです。

より新しい世界を求める勇気と夢を抱く者は、幾多の試練に見舞われます。これは歴史からも明らかです。

私たちは今、敵によって試されています。それは、この先も続くでしょう。逆境の中でこそ、私たちは勇気と信念という無限の能力を発見することができるのです。

私たちの絆は、インド太平洋、そして世界へと広がっていくことでしょう。

これが、硫黄島の戦いで亡くなった方々を私たちが追悼するやり方なのです。

私のようなユダヤ教徒は、誰かが亡くなると、「その方の思い出が恵みとなりますように」と言います。

戦場で恵みを見つけるのは、多くの場合難しいことです。

それにもかかわらず、日米両国民はこの神聖な場所に集い、ここで力を示しています。これこそが恵みなのです。

私たちは、戦争の残酷さをいつまでも胸に刻みつつ、平和を築く勇気を実感するためにこの場にいます。

日米が共に築いた友情と未来こそが、和解を最も色濃く反映するものです。

戦いで失われた命を決して忘れず、英雄たちをすべからくしのび、日米がリーダーシップの責務を共に高めていけるよう願ってやみません。