ハガティ駐日米国大使、福島第一原子力発電所の視察で 東電社員に感謝と励ましの言葉

ウィリアム・ハガティ駐日米国大使は2018年3月16日、福島第一原子力発電所を初めて訪問し、2011年3月11日の地震と津波の直後に発生した原発事故、ならびに過去7年間の作業の進捗状況と残された問題について説明を受けました。また同発電所において、200人以上の東京電力社員に以下のような感謝と励ましの言葉をかけました。

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

ハガティ大使の発言

多くの方々が犠牲となり、福島県をはじめ東北地方に甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生から、今週で7年がたちました。全ての犠牲者とそのご家族の方々に心から哀悼の意を表します。

あの震災が福島第一原子力発電所とその周辺地域に及ぼした壊滅的な影響について直接話を伺うのは、これが初めてです。また政府、日本の企業や市民社会、被災地を支援する外国企業や団体、個人、そして東京電力が協力して取り組んできた原発の除染や、この地域の復興の過程も初めて知りました。あの悲惨な震災以来7年にわたり、大変な努力が払われたことを知り、心強く思いました。しかし、まだ長い道のりが待っていることも確かです。

本日の視察で感銘を受けたのは、7年前の炉心溶融の後、皆さんが福島第一原発の安定化に成功しているという点です。前任の駐日米国大使たちがここを訪れたときには、放射線量は今よりずっと高く、今よりも防護性の高い装備が必要で、原発内の移動も大きく制限されていました。年月を重ねるにつれ、福島第一原発の安全性が着実に増し、状況が安定してきていることに疑いの余地はありません。まさに皆さんの献身的な努力のたまものです。

私は「七転び八起き」という日本の古いことわざを思い起こしています。福島第一原発とこの地域は計り知れない困難に直面しましたが、皆さんは、強い決意で前に進むという、このことわざの精神を身をもって示しています。

米国は、あの悲劇の日から「トモダチ作戦」を通じ、そしてその後は「TOMODACHIイニシアチブ」を通じ、我々の友人である福島をはじめとする東日本大震災の被災地全域の人々を支援してきました。皆さんが明るい未来を目指して努力するなか、米国は今後もこうした支援を継続してまいります。「TOMODACHIイニシアチブ」の交流プログラムを通し、ここ福島からも多くの人たちが参加し、6000人を超える日米の若者が交流プログラムで太平洋を渡りました。そして互いの社会と文化を学び、偉大な日米同盟を長きにわたり強固に保つために必要な、人と人との絆を結びました。

米国はまた、政府機関と民間企業の両方を通じ、福島第一原発での除染作業を継続して支援してきました。現場で使用される重要な機器には米国の技術が使われているものがあり、我々の科学者たちは複雑な工学技術的な問題について協力を続けています。我々は今後もこうした連携関係を強化していく所存です。

本日この場所を訪れることができ光栄に思います。本日の視察を手配してくださった日本政府、福島県、東京電力にお礼申し上げます。何にも増して皆さんの献身的な努力に感謝します。福島と東北地方の復興に向けた皆さんの取り組みは特筆に値します。駐日米国大使を務める間に再びここを訪れ、復興の進展を拝見し、さらに多くの方々と知り合って皆さんの勇気と立ち直る力についてお話を伺うことを楽しみにしております。