*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
2023年3月1日
ラーム・エマニュエル駐日米国大使は、バラク・オバマ大統領の在任期間、米日同盟強化への尽力、2016 年の歴史的な広島訪問を記念し、東京にある米国大使公邸の庭でサトウカエデを植樹した上で、銘板の設置も行いました。大使公邸では、米日関係に対する特別な貢献をたたえるため植樹を行うことが伝統となっています。
エマニュエル大使は、今回の植樹式にあたり次のように述べました。「オバマ大統領に敬意を表すためこの木を捧げられること、またこの木が、この庭で米日関係に貢献した歴代の大統領を記念し植樹された木々の仲間入りすることを誇りに思います。オバマ大統領の首席補佐官を務めたこと、またジョー・バイデン大統領の駐日大使を務めていることも光栄です。私の後継者となる未来の駐日大使やこの庭を訪れる全ての人々が、この美しい木を目にすることで、2 人の大統領の功績に思いをはせることになります」
以前オバマ大統領の下で駐日米国大使を務めた、キャロライン・ケネディ現駐豪米国大使は、次のように述べています。「オバマ大統領の歴史的な広島訪問、そして数か月後の安倍晋三首相の真珠湾訪問に同行できたことはとても光栄でした。2 人の指導者によるこうした信念に基づいた行動は、和解は実現可能であることを世界に知らしめました」
同じくオバマ大統領によって任命されたジョン・ルース元駐日米国大使はこう述べました。「広島の平和記念式典に臨席した初の現職米国大使として、オバマ大統領の歴史的な広島訪問が大使公邸でたたえられることを、大変嬉しく思います。この木は、オバマ大統領が掲げた核兵器のない世界という構想の実現が、私達の責務であることを永く思い出させるものとなります」
今回の銘板には、以下のメッセージが刻印されています:
「バラク・オバマ大統領による 2016 年 5 月 27 日の広島平和記念資料館訪問と、「核兵器のない平和な未来」の提唱に敬意を表し、ラーム・エマニュエル大使とキャロライン・ケネディ大使によって植樹された」
東京の米国大使公邸では、1931 年のW・キャメロン・フォーブズ大使を始めとして、これまでに 13 人の大使が主となっています。長年に渡り、公邸の庭に記念品を寄贈することにより米国政府高官の米日関係への貢献をたたえるという独自の伝統を育んできました。
ロバート・D・マーフィー大使夫人のミルドレッド・マーフィー氏が、1953 年 4 月27 日にバラを寄贈したのが始まりです。5 年後の 1958 年 4 月 10 日には、ダグラス・マッカーサー2世大使が、「日本憲政の父」として知られ、63 年に及ぶ議員生活を送った尾崎行雄を追悼しワシントン D.C.から当時の東京市に贈られたハナミズキを生きたる記念碑として植樹しました。
1974 年には、医師である延島市郎氏が、現職大統領として初めて日本を訪問したジェラルド・フォード大統領を記念し、ジェームズ・D・ホジソン大使に燈籠(とうろう)を贈りました。1 年後に、そのフォード大統領の訪日と 1975 年の天皇・皇后両陛下の訪米を記念した木製銘板が、大使公邸の庭に設置されました。1979 年 6 月 24日には、マイケル・J・マンスフィールド大使夫人であるモーリーン・マンスフィールド氏が、1979 年 6 月のジミー・カーター大統領の訪日を記念し日本ツバキを植えました。カーター大統領の訪日は、現職の米国大統領としては 2 度目のものとなりました。
ウォルター・モンデール大使は、1996 年 4 月のビル・クリントン大統領の訪日を記念し、「日本さくらの会」から贈られた苗木を植えました。ハワード・ベーカー大使も、2002 年 2 月 17 日にジョージ・W・ブッシュ大統領の訪日を記念しオヒョウモモを植樹しています。2013年には、米日間の友好の絆を深めるためたゆまぬ努力をしたダニエル・K・イノウエ上院議員に敬意を表す銘板が、公邸の噴水脇に新たに設置されました。
直近では、アメリカヒイラギの木と桃の木 2 本が公邸の庭に新たに加わりました。ジョセフ・R・バイデン大統領と夫人であるジル・バイデン博士の訪問を記念し、エマニュエル大使とエイミー・ルール夫人が 2022 年 5 月 21 日に植樹したものです。今回の植樹に際しては、オバマ大統領がイリノイ州で広く栽培されており、シカゴ地区原産でもあるサトウカエデを選びました。