中華人民共和国における外国人記者への嫌がらせについて
2021年7月29日
ネッド・プライス国務省報道官
*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。
先日河南省で発生した洪水による惨状と人命の損失を取材する外国人記者など、米国や諸外国の記者に対する厳しい監視や嫌がらせ、威嚇行為が中国でますます増えていることを、米国は深く懸念している。米国政府は、被災された方々全てに対する米国民の哀悼と見舞いの意を改めて表明する。
中国政府は、外国メディアを歓迎しその活動を支援すると述べているが、その行動は発言とは異なる。中国の政策に批判的だと見なしたニュースに対し、国営メディアを通じて厳しい言葉を浴びせかけて国民の否定的な感情をあおり、その結果として、ネット上での暴言や殺害の脅迫など、職務を遂行しているにすぎない記者について、緊迫した個人間の対立や嫌がらせが発生している。外国人記者が中国への入国や滞在を継続するためのビザを拒否される事例が増えており、重要問題に関する独立した報道の質と量が厳しく制限されている。米国は中国に対して、来るべき2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、外国メディアや世界を歓迎する責任ある国家として行動するよう求める。
シャーマン国務副長官は7月26日、天津で行われた中国政府関係者との会談で、メディアへのアクセス、嫌がらせの心配がないこと、そして報道の自由が重要であると特に強調した。我々は中国政府関係者に対し、記者の安全で自由な報道を保証するよう求める。