エボラ感染激増に関する米国疾病予防管理センターにおけるオバマ大統領の講演(抜粋)

President Obama問題

西アフリカでは、エボラ出血熱がこれまでに類を見ないほどまん延し、悪化の一途をたどっている。その広がりは急激に勢いを増し、西アフリカで何千 もの感染者を出している。その数は今後急増し、数万人に及ぶこともありうる。今発生を食い止めなければ、何十万もの人々がエボラに感染し、全世界が政治、 経済、安全保障面で深い影響を受ける可能性がある。

米国の行動

このような理由により、私は2カ月前、この問題を国家安全保障上の優先課題にするよう私のチームに指示した。我々は政府全体でこの問題に対処している。だからこそ本日ここに、国家安全保障チームを含むオバマ政権で指導的立場にある人々が同席している。

我々は、この戦略を支持するため、以下の4つの目標を念頭に多くのリソースを注ぎ込んでいる。

  1. エボラ出血熱の発生を抑制する。
  2. 真に大規模な人道上の災害を防ぐため、エボラ出血熱が現地の経済や地域社会に及ぼす影響に対処する。
  3. より広範な世界規模の対応を調整する。
  4. 将来を見据えて、西アフリカ諸国はもちろんのこと、一般的に十分なリソースを持たない国々においても、公衆衛生システムを緊急に構築する。

本日、私は米国の対応を大幅に強化することを発表する。

  • リベリア政府の要請により、米国は地域全域での民間の活動を支援するために、同国に軍事指揮センターを設置する。ハイチ地震後の対応と同様である。同指揮センターは、アフリカにおいて米陸軍を指揮するダリル・ウィリアムズ少将の指揮下に置かれる。
  • 衛生要員と医療物資を西アフリカに迅速に運ぶため、空輸による輸送路を確保する。またセネガルに中間準備地域を設置して、地上でより迅速に人員を配備し、援助物資を分配できるようにする。
  • 新たに訓練施設を設けて多くの衛生要員を養成し、効率的かつ安全により多くの患者を治療できるようにする。米国がリベリアに設置する新たな野戦病院に、米国公衆衛生局の職員を派遣する。
  • 米国国際開発庁は、感染防止のための医療物資と情報をセットで提供するコミュニティー・ケア・キャンペーンで、国際的なパートナーおよび地元の地域社会と協力し、多くの家庭が自ら感染を防止することができるようにする。
  • 新たな隔離施設や1000台以上のベッドなど、治療施設を増設する。
  • 一方で、米国の科学者は新しい治療方法と、できればワクチンを発見することを期待して、緊急に必要な研究を継続する。そして私は本日、これらの重要な支援活動全てを継続して実施するために要求した予算を承認するよう、連邦議会に要請する。

国際社会の行動

しかしこれは世界的な脅威であり、真に全世界的な対応を必要とする。国際機関はこれまでよりも迅速に行動しなければならない。

  • より多くの国々が、必要とされる経験豊富な人員、物資、資金を提供する必要があり、約束した支援を迅速に提供しなければならない。
  • 慈善団体や個人慈善家がこれまでに多大な寄付を行っている。こうした団体や個人は大きな効果を挙げることができる。
  • また我々の努力が最大限の効果を生み出すためには、非政府組織と個人慈善家に協力してもらう必要がある。

エボラ出血熱の流行は、良い方向に向かうというより悪化するというのが現実である。しかしながら現在、世界にはまだ、数え切れない命を救うチャンスがある。今、世界は行動し、その取り組みを強化し、さらなる行動を起こす責任を負っている。