トランプ大統領の大阪での記者会見(冒頭発言のみ)

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2019年6月29日、帝国ホテル大阪

トランプ大統領:ありがとうございます。素晴らしい時間を過ごしました。私は、もうすぐ韓国に向け出発します。この中にも同行される方がいると思います。

金委員長と会談するかもしれません。この結果は、後になれば分かります。我々は北朝鮮側と話をしました。金正恩委員長は前向きに受け止め、応えてくれました。結果はそのうち分かるでしょう。我々は明日、非武装地帯を訪れます。私は、「そこにいるときに、金委員長と握手する」と、(ツイッターに)書き込みました。我々の関係は良好です。核実験も、長距離弾道ミサイル実験も実施されていません。拘束されていた米国人も解放されました。素晴らしいことです。たくさんの良いことが起こっています。

ですから金委員長に、我々が非武装地帯を訪れることを伝えました。詳しいことは言えませんが、北朝鮮側は前向きな返答をくれました。

今日はたくさんの報道陣にお集まりいただき感謝いたします。外にも大勢の報道陣がおります。外にいる報道関係者は、中の人ほどうれしくはないですね。しかしG20サミットは、実に素晴らしい会合となりました。いつもそうですが、安倍首相の仕事ぶりには感心いたします。今回は議長として、G20サミットを実に素晴らしくまとめてくださいました。

来年のG20はどこで開催されるかご存じですか。世界のどこか素晴らしい場所で開催されるでしょう。詳細はいずれ発表があると思います。今回のサミットは実に素晴らしい会合で、うまくいったと思います。立派なものでした。

大統領として日本を訪問したのは、今回が3度目となります。メラニアと私が東京を後にしたのは、ほんの少し前のことです。おそれ多いことに、天皇皇后両陛下にとって最初の国賓としてお迎えいただきました。(天皇の生前退位は)202年ぶりのことで、感動的なものです。

日本を再び訪れることができ、うれしく思います。日本はいつ訪れても大好きな場所です。日米関係は良好で、かつてないほど緊密です。この2日間、世界各国の首脳がここ大阪に集結しました。大阪は、とてつもなく大きな都市です。上空から見て、「どこまで続くのだろう」と思いました。大都市で、美しく清潔です。製造業が盛んであり、他にもたくさんの魅力にあふれています。

我々は、多くの首脳たちと非常に生産的な会合を持つことができました。国同士だけでなく、日本の財界人とも会合を持ちました。我々が今後対処する将来に向け、多くのアイデアや課題を出し合い、まとめました。

G20会合では、経済面での女性活躍推進も取り上げました。イバンカ・トランプ大統領補佐官の素晴らしい仕事ぶりをご覧になったと思います。彼女はまた、国内の雇用創出でも手腕を発揮し、約1000万人の雇用を生み出しました。我々は、強靭かつ安全なインフラの重要性について、かなりの議論を行いました。また、法の支配と、全ての人に常に有益となる国際貿易の未来を実現するという極めて重要な議題も話し合いました。

皆さんも取材されたと思いますが、たくさんの分科会も開催されました。それとは別に、多くの各国首脳たちと有益な2国間会合も持ちました。オーストラリア、日本、インド、ドイツ、ロシア、ブラジル、サウジアラビア、中国、トルコ、イギリスなどです。メキシコとも会談を持ちました。メキシコ側の代表は素晴らしい仕事をし、積極的な姿勢を見せてくれました。感謝いたします。

メキシコは、メキシコ南部のグアテマラとの国境に6000人の部隊を配備しています。今では、国境を越えるのは非常に難しい状況になっています。また驚くことに、つい先ごろ、メキシコと米国南部との国境に1万6000人の部隊を配備する命令を出しました。メキシコの入管法は非常に厳しいものです。一方、我々の法律はひどいもので、恥ずべきものです。抜け穴があるのです。移民問題はすぐにでも修正できるはずです。抜け穴も埋めることができるはずです。抜け穴をなくせば、国境問題はなくなるでしょう。しかし、(民主党予備選候補の)討論をよく見てみると、これが討論と呼べるかどうかは知りませんが、4年前に壁の建設を望んでいたのはあちら側なのに、今は開かれた国境を求めています。

壁の一部について、我々に反対する判決が出たと聞きました。恥ずべきことです。我々はすぐに上訴します。これは、いつものことですが、第9巡回控訴裁判所です。いい知らせがあります。それは、私が多くの裁判官を第9巡回控訴裁判所に置いていることです。裁判官が出したい判決を出したり、ある特定の地域の裁判官が国政の邪魔をするなんて、非常に不公平なことです。しかし、壁をめぐる裁判では、先週ワシントンDCの裁判官から勝訴の判決が出ました。

多くの壁が建設中です。しかし、第9巡回控訴裁判所で昨日出た判決に対して、我々は直ちに上訴します。そして、上訴で勝利します。このようなことは起きてはなりません。多くの壁が建設中で、メキシコも真剣に取り組んでいます。我々の国境警備隊は素晴らしい仕事をしています。移民・関税執行局も優秀な人材を揃えています。法の執行に携わる職員は、非常に重要な仕事をしています。

今回の一連の会合は実に有意義なものでした。多くの人が関心を持っていたのは中国です。習主席とは素晴らしい会合を持ちました。私の大統領就任以来、互いに良く知っている仲ですし、この場にいる大多数の方は、1年前の私の訪中に同行していました。それは見たこともないような壮大なものでした。昨晩の夕食会では、そのことを習主席に話しました。北京でのもてなしは素晴らしいもので、赤いカーペットが、米中両国のために敷かれていました。

米中首脳会談は素晴らしいものとなりました。米中は今後も交渉を継続していきます。私は、少なくともしばらくの間は、中国への関税を引き上げないと約束しました。残りの3500億ドル相当への追加関税の実施は見送ります。中国とは中断したところから(交渉を)再開し、合意に達することができるかを見極めます。

中国は我々と協議し、交渉中にもかかわらず、中西部の農家向けにお金を使い始める計画を示しています。私は中西部の農家を「偉大なる愛国者」と呼んでいます。というのも、彼らはまさにその名が示すとおりの愛国者だからです。中国は、多額の食料や農産物を調達する計画で、これをほぼ直ちに実行へと移します。我々は、中国に購入してほしい物品のリストを渡す予定です。

米国の農家は大きな恩恵を受けることになります。私が大統領になる前の15年間、農場や農家は苦境に立たされていました。グラフを見れば、著しく下降していたことがわかります。最大の原因は、北米自由貿易協定(NAFTA)が悲惨な合意だったことに尽きます。

私は昨晩、ナンシー・ペロシ下院議長と、メキシコとカナダとの間の協定、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)について話しました。この協定は今、カナダとメキシコに提示されており、両国が決断をしなければならない状況となっています。この協定は、農家、製造業者、労働組合が賛同しており、米国にとって素晴らしいものです。NAFTAは、私が思うに、今までで最悪の協定の1つであったといえます。

世界貿易機関(WTO)はもっと悪かったかもしれません。1995年の設立以降、中国はまるでロケット船のように台頭しました。低調だった中国は、突然WTOに加盟し、頭角を現しました。これは我々にとってマイナスに作用しました。その時点から我々は、多額の損失を被りました。巨額の損失です。WTOはひどい協定でした。

NAFTAも米国にとって災難でした。USMCAは米国にとって有益な協定です。カナダは満足していると思いますが、米国ほどではないでしょう。これはカナダ、メキシコにとって良い協定です。彼らが望んだのです。メキシコは完全に承認しました。カナダは我々の承認を待っている状況です。

つい先ほどですが、(カナダのトルドー)首相と会談しました。カナダと米国は、この協定を楽しみにしています。皆が望んでいるのです。私は、これが超党派の協定になることを望んでいます。ペロシ下院議長にも既に伝えました。私は彼女に、「これを超党派の協定ととらえるべきだ」と、呼びかけました。なぜなら、これは多数の民主党員が望んでいることであり、特に農家、産業界、労働組合が望んでいるからです。今までほとんど合意に達することができなかった賃金や環境の問題で合意ができました。これは、重要で素晴らしい協定です。かなりの支持を得ています。

よって採決にかけなければなりません。私は、上下両院でも良い投票結果になると考えています。そのことにより、米国、カナダ、メキシコの間に素晴らしい貿易協定が誕生することになります。これは特別なものとなるでしょう。

我々は多くの時間を費やし、多くの国と協議しています。多くの国とビジネスも行っています。オーストラリアはその一例です。我々は日本とも交渉しています。日本は何百万台もの自動車を米国に輸出しています。一方、米国は日本に小麦を輸出しています。これは何の意味もありません。しかし日本は、既に皆さんも目にされていると思いますが、米国内、特にミシガン州に、自動車工場や自動車会社を次々と開設しています。オハイオでも活発です。日本だけでなく、さまざまな企業による対米投資が盛んになっています。米国は活気に満ち溢れています。現在、世界で一番活気に満ち溢れた国であり、米経済は最強です。

私が会談したほぼ全ての首脳たちが口を揃えて言っていたのは、「おめでとう。米経済は素晴らしいですね」ということでした。米経済は世界最高です。これは大統領選挙投票日から始まりました。昨日、このことを取り上げました。というのも、相場が大きく上がったのは、私の大統領当選後だからです。株式市場は熱狂、史上最高値を何度も更新しています。詳細には触れませんが、何度も記録を塗り替えてきました。

米国の株式市場は好調です。雇用も好調です。全体的に、雇用(統計)は最高の数字を示しています。職種によっては、明らかに過去最高の数字を出している分野もあります。少なくとも51年ぶりと言われていますが、実際はそれ以上に長い期間だと思います。今後も(雇用は)ますます良くなるでしょう。

アフリカ系米国人、アジア系米国人、ヒスパニック系米国人(の雇用)はいずれも、過去最高の数字となっています。失業率も最低水準にあります。素晴らしい数字です。他にもたくさんあります。ブルーカラー労働者の状況も素晴らしいものです。減税により最大の恩恵を受けているのは、ブルーカラー労働者なのです。

富裕層、全国民、そして米国内に拠点を移している大企業も恩恵を受けています。株を持っているのは誰でしょうか。このことを忘れてはいけません。株を持っているのは一般の人であり、大企業ではありません。401kの(運用利回り)は60%や70%、42%などさまざまですが、とてつもなく高い数字です。配偶者は、401kに投資している自分の配偶者を天才だと思うわけです。401k(の運用利回り)は非常に高い数字です。

もし皆さんが、私が今まで聞いてきたことに耳を傾ければ、それについては時間を割きませんが、401kは暴落するでしょう。(民主党が)望むことをすれば、相場は下落し、巨額の富が失われることになるでしょう。

しかし、このことは選挙戦のもう少し後になってから触れることにします。正直に言えば、私は彼らにこのような政策を取り上げて欲しいと思っているからです。彼らに私の政策を近いうちに変えてほしくないのです。しばしの時間を楽しんでもらいましょう。実際のところ、今の状況を観察するのは非常に面白いと感じています。

ではいくつかの質問に答え、その後韓国に向け出発いたします。金正恩委員長に会えるもしれませんし、会えないかもしれません。しかし韓国に向け出発します。韓国には1日半滞在し、文在寅大統領と会談します。彼は素晴らしい人物です。ご存じのように、G20サミットにも出席していました。ここでも文大統領と会談しました。どうなるかは今後分かるでしょう。