マイク・ペンス副大統領の空母ロナルド・レーガン艦上での演説

U.S. Vice President Mike Pence, center, speaks to U.S. servicemen and Japanese Self-Defense Forces personnel on the flight deck of U.S. navy nuclear-powered aircraft carrier USS Ronald Reagan, at the U.S. Navy's Yokosuka base in Yokosuka, south of Tokyo, Wednesday, April 19, 2017. (AP Photo/Eugene H

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2017年4月19日、米海軍横須賀基地

マルティネス在日米軍司令官、シュローティ同副司令官、アーコイン米海軍第7艦隊司令官、道満・海上自衛隊横須賀地方総監、ウィリアムズ第7艦隊第70任務部隊司令官、カーター在日米海軍司令官、井上・自衛隊横須賀病院長、下・海上自衛隊第2術科学校長、ドネリー空母ロナルド・レーガン艦長、ハイランド臨時代理大使、佐々江駐米大使、森・外務省北米局長、在日米軍、自衛隊の皆さん、米国の旗艦ロナルド・レーガン艦上で、不可能なことはないことを日々証明している皆さんにお会いするのは特別な名誉であり、大変光栄に思います。

皆さん、気をつけの姿勢を取っていますが、楽にしてください。皆さんとご一緒できうれしく思います。

皆さんの最高司令官であるドナルド・トランプ大統領からメッセージを預かってきています。

今朝、乗艦する直前にトランプ大統領と話しました。皆さんのことを誇りに思うと伝えてほしいと頼まれました。また「皆さんとご一緒できず残念だ」と言っていました。トランプ大統領は心からそう思っています。

トランプ大統領は、職務を果す皆さんに感謝の気持ちを伝えるため、今日私をここに派遣しました。米国人であるか日本人であるかにかかわらず、我々の国、価値観、生き方を守るために立ち上がり、前に進み出てくれた皆さんに対してお礼を言うためです。

皆さんは、命をかけてその自由を守ることをいとわない自由の子どもたちです。皆さんがいるからこそ、皆さんの家族、同胞、将来の世代が、自分たちは自由だと言い続けることができるのです。ご自身に拍手をしてください。米国の誰もが皆さんを誇りに思っています。

聖書にこうあります。「負債を払うべき人に負債を払いなさい。敬うべき人は敬い、尊敬すべき人は尊敬しなさい」。 今日、皆さんの最高司令官に代わりに私はここに立ち、我々が皆さん一人一人に負う感謝の気持ちを伝え、米国の軍服を着る皆さん全員が受けるに値する、米国大統領と米国民からの敬意を表します。

皆さんとご家族の安全を願う我々の祈りは、日々天に届いています。一言で言えば、皆さん全員が最高の英雄です。ここにいる米国人の皆さんが、故郷から遠く離れたこの場所にいるのは、米国と日本が、歴史、伝統ある条約、変わることのない友好の誓いで結ばれているからです。

日米同盟は、アジア太平洋地域の平和、繁栄、自由の礎です。ここではっきり申し上げます。トランプ大統領の下、日米同盟に対する米国の立場に揺るぎなく、何世代にもわたって我々が共に築き上げてきた全てのものを守るという決意に変わりはありません。

米国と日本の絆は強固で、日ごとに強まっています。2月、トランプ大統領は就任宣誓したわずか数週間後に安倍首相をホワイトハウスに迎えました。そこで両首脳は自らの言葉で「日米同盟を一層強化する強い決意」を再確認しました。

皆さんはこの偉大な空母の艦上で、日米同盟を実際に体現してます。本日この艦上に立ち、お集まりいただたいた皆さんを目の前にして非常に勇気付けられています。この光景を見れば、全ての米国人が、私同様、勇気付けられ誇りに思うことでしょう。

トランプ大統領と安倍首相が明確に示したように、今後、米国はアジア太平洋地域でその存在感を高め、日本は日米同盟でさらに大きな役割と責任を果たしていきます。そして両国は引き続き、共同防衛のための連携を拡大していきます。

トランプ大統領の下、日米安全保障条約第5条を守るという米国の約束は揺るぎません。安保条約は、尖閣諸島を含む日本の施政下にある全ての領土に適用されます。

本日、このメッセージを伝えるにあたり、ここ米海軍横須賀基地の、この偉大な空母ロナルド・レーガンの艦上は、まさにうってつけの場所です。この空母の鋼鉄の甲板は、米国が日本と共に享受する強固な同盟と、アジア太平洋地域に対する我々の揺るぎない関与を文字通り象徴しているからです。

我々は、私が2番目に好きな大統領の名前をとった艦船上に立っています。第40代米国大統領ロナルド・レーガンは、平和は力によってのみ実現できることを力強く思い出させてくれた偉大な大統領でした。皆さんこそ、その力です。

現在、5万人を超える兵士と、さらに5万人の軍属および家族が日本に駐留しています。米国は今後、さらに多くの最先端の軍備をこの地域に継続して配備します。

この壮大な空母と同艦が率いる空母打撃群のほかに、この海には2020年までに、米海軍の6割の艦船が配備されるでしょう。上空には自由を守るため、F-35統合打撃戦闘機が既に飛んでいます。

安心してください。米軍はあらゆる能力を用いて日本を防衛します。日本は米国の友人であり、同盟国です。その土台に立って、我々は共に未来に向かいます。

ドナルド・トランプ大統領の下、米国は再び同盟国を支持し、敵対する勢力に立ち向かいます。

日々我々の自由を守る勇敢な米軍兵士を、トランプ大統領が確実に支援していくことは、私が保証します。

妻と私には、現在、米国南部の海軍航空基地に配置されている海兵隊員の息子がおり、とても誇りに思っています。軍務に就いている子どもを持つ親として、兵士、その家族、退役軍人のために力を尽くす大統領の下で副大統領を務めることは、私の人生最大の名誉です。

心から皆さんに言えることがあります。ドナルド・トランプ大統領は、米軍にとってこれまでで最高の友人です。

大統領と私は、皆さんの献身に敬意を表し、わが国の防衛に歴史的な投資をして米国の安全を確保します。

ロナルド・レーガン大統領が在任中に米国の軍隊を復活させたように、ドナルド・トランプ大統領もまた、この世界最強の軍隊をさらに強化します。

トランプ大統領が既に達成したことを見てください。就任後100日間で、大統領は、米軍の予算削減の時代に終止符を打つ断固たる行動を取りました。

トランプ大統領は、この空母の名前のもとになった大統領以来、最大の防衛費の増額を行って米軍を再建し、民主主義の兵器庫を復活させる予算案を提出しました。

そしてここ2週間で、大統領がシリアとアフガニスタンに対して断固たる行動を取ったことにより、我々の新しい大統領の強さと決意を世界は目の当たりにしました。我々の自由と日米同盟に対する敵対勢力は、この大統領の決意、そして米軍と同盟諸国の能力を試すべきではありません。

ドナルド・トランプ大統領の下で、米国がこれまでになく強くなることは間違いありません。歴史が証明するように、米国が強いとき世界は安全なのです。

軍事、経済、外交で強い米国は、この地域と、ここを故郷と呼ぶ全ての人たちにとって極めて重要です。米国が、今日まで続くアジア太平洋地域の平和と自由の土台を築くことができたのは、米軍兵士の勇気と米国民の精神のおかげです。

トランプ大統領の下、米国は継続して、この海や地域の国々の繁栄を守り、安全を確保します。

昔からそうであったように、米国のリーダーシップが道を照らします。米国は、この地域の全ての同盟国およびパートナー国と共にあり、平和を維持し、人々の生活を豊かにし、共通の利益を推進していきます。

我々は共に、過去および将来の地域の発展のよりどころとなる、ルールに基づいた秩序を守っていきます。南シナ海などの海で、航行および上空飛行の自由や、その他合法的な海洋使用の自由を守り、世界の7つの海で合法的な交易が妨げられることがないようにします。

また、我々は国際的なルールおよび規範を順守し、域内および国際社会で懸念されている課題に対応するため、外交による平和的な対話を促進します。人権も擁護します。なぜなら、人間一人ひとりの尊厳および価値は、米国の不変の価値観だからです。

米国はトランプ大統領の下、我々が大切に思う全てのものを誠実に守っていきます。なぜなら、我々がひるめれば、世界にともされた真実および自由の明かりが、瞬く間に消えてしまうかもしれないからです。

本日、我々がこの艦上、この場に集結するなか、嵐雲が地平線の向こうに差し迫っています。月曜日に私は、自由な国、韓国の活力と北朝鮮の抑圧が直接ぶつかる、自由の最前線を視察しました。非武装地帯を訪れ、その場所を昼夜問わず監視する、勇気ある兵士の皆さんにお会いしました。

そこにいる兵士たちは、この地域の前線に駐留している皆さんが既に知っていること、つまり北朝鮮が、アジア太平洋地域の平和と安全にとって、最も危険かつ喫緊の脅威であるということを認識しています。

北朝鮮指導者は、数十年以上にわたり、核兵器および核兵器を搭載する弾道ミサイルを開発してきました。この危険な目的を追求する一方で、自国民を貧困に陥らせ、域内情勢を悪化させてきました。1994年の米朝枠組み合意から始まり、2003年から09年まで開催された6者協議、昨今の戦略的忍耐まで20年以上にわたり、米国と同盟諸国は、平和的手段で北朝鮮に核開発計画を放棄させ、北朝鮮国民の苦難を軽減させようと、粘り強く働きかけてきました。

しかし、どの段階においても、我々の提案に対する北朝鮮の答えは、故意の欺き、約束の反故、核やミサイル実験というものでした。先週日曜日にも、ミサイル実験を行い、失敗しました。

トランプ大統領が世界に対して明確に伝えたように、戦略的忍耐の時代は終わりました。

大統領の指示の下、米国の政策が、日本、域内同盟諸国、中国、および国際社会と精力的に協力し、北朝鮮政権に経済的かつ外交的な圧力をかけていくものであることに変わりありません。北朝鮮が核および弾道ミサイル開発計画を放棄するまで、この政策を続けていきます。

しかし、皆さんお分かりのように、鍵となるのは備えです。米国の政策を実現する立役者である皆さんに申し上げます。あらゆる選択肢が検討されています。兵士は「いたずらに剣を帯びているのではない」ということを、後に歴史が証明するでしょう。

我々の決意や備えを試そうとする人は、思い知るはずです。我々は、圧倒的かつ効果的な即応力をもって、あらゆる攻撃に反撃し、通常兵器あるいは核兵器のあらゆる使用に対抗します。

米国は常に平和を求めています。しかし、トランプ大統領の下では、盾で防御し、剣で攻撃する用意があります。

心配する必要はありません。米国はトランプ大統領のリーダーシップの下、今後も米国民と同盟国を守り、我々の絆を今日も、明日も、その先も深めていきます。

この艦上には、進んでこの任務に就いてくれた米軍兵士と自衛隊員の皆さんがいらっしゃいます。皆さんに心より敬意を表します。このような困難なときに、自発的な奉仕の気持ちと自己犠牲をもって、自由の炎が衰えないように守り、次世代へつなごうとしているのは、皆さんです。

トランプ大統領と私は、皆さんがこの使命を成し遂げ、自由が勝利すると強く信じています。なぜなら皆さんは、アジア太平洋地域で自由を守った先人たちの志を受け継いでいるからです。大勢の兵士の皆さんに、頭が下がる思いです。というのも、私は人生の中で兵役を経験したことがないからです。しかし、私の父は軍に従事していました。

65年前、若きエドワード・J・ペンスは、故郷イリノイ州を離れ、制服をまとい、皆さんが職務に就いている、この広い太平洋を横断しました。他の多くの兵士同様、自由を求める戦いのなか、米陸軍第45歩兵師団の少尉として、身をていして自由を守ろうという決意を胸に、韓国の海岸に小銃を抱えて上陸しました。

2日前、私は非武装地帯を視察しました。父が参戦した、オールド・バルディーの戦いとポーク・チョップ・ヒルの戦いが起きた場所を見たとき、感慨深い気持ちを覚えました。父は、米国人、韓国人の戦友と共に高台を奪取し、20回以上におよぶ敵からの反撃を撃退しました。彼らが奪取した自由という高台は、現在も韓国で享受されています。

64年前の先週、私の父は、戦場での功績から武勇勲章を受章しました。しかし、わが国のほとんどの英雄たちがそうであったように、父が自らの戦争経験を語ることはあまりありませんでした。おそらく私が決して理解できない、でも皆さんならわかるようなものを胸に秘めていたと思います。

父が自らを英雄と見なすことは一度もありませんでした。英雄とは、故郷に戻れなかった人たちのことだと、よく言ったものでした。父は、多くの友人を亡くしました。希望にあふれ、顔を輝かせていたあの若者たちは、私たちのために、身命を賭して自由を守り、あの長い歴史を持つ国に自由の種を植えつけようとしました。そして彼らの行為は、実を結びました。

今度は、私たちの番です。端的に言えば、皆さんの出番です。今日、我々は、先人たちが血を流して戦い、命を犠牲にして守ろうとした自由を守ることで、亡くなった人たちが払った犠牲に、心より敬意を表します。

我々は、最高司令官のために、皆さんがそうすることを知っています。

ロナルド・レーガン大統領は、在職中このように述べました。「自由な人々の意思や道徳的な勇気ほど手強い武器は、世界中の武器庫のどこにもありません。それこそが、今日の世界で我々の敵が持ち合わせていない武器です」

米国は何世代にもわたり、アジア太平洋地域を見守り、意思と武器の力で自由を守ってきました。

我々は、日本をはじめとする多くの友好国や同盟国と共に、この海と地域の国々を前例のない平和と繁栄の時代へと導いてきました。

我々の選択肢は、今も昔も変わりません。力による安全保障か、弱さと薄弱な意思がもたらす先の見えない未来のいずれかです。米国はトランプ大統領の下、力の道を再び選んだことを、私が保証します。

米国はトランプ大統領の下、繁栄と安全、そしてアジア太平洋地域への揺るぎない関与を選びました。

我々は、何世代にもわたる先人たちの名において、同盟国と手を携え、皆さんと最高司令官を信じて、輝かしい未来、我々自身と後世の人々のための自由にふれた未来に出会うため、共に前進していきます。

ありがとうございました。間近に迫った空母ロナルド・レーガンの配備の成功を祈願するとともに、兵士の皆さん、日本、米国に神のご加護がありますよう願います。