日米共同発表でのペンス副大統領の発言

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2018年2月7日、東京・首相官邸

ペンス副大統領:安倍首相、 私と妻へのご親切な言葉、友情、温かいおもてなし、そして首相の指導力に感謝いたします。米国副大統領として二度目の訪問となる東京で、再び首相にお会いでき光栄に存じます。

何よりもまず、安倍首相を素晴らしい友人と呼ぶことを誇り思い、日本国民の皆さんの素晴らしい友人でもあるドナルド・トランプ大統領からあいさつの言葉を預かっております。

昨年、トランプ大統領はインド太平洋地域を初めて訪問しました。その外遊で真っ先に訪れた国は日本でした。これは、大統領が安倍首相および日米同盟の重要性に寄せる敬意を示す、なによりの証です。大統領は日本滞在中に「日米には揺るぎない絆がある。我々は多くの課題に直面しているが、機会もたくさんある」と語りました。一方で、「日米は友好国そして同盟国として、共に課題に取り組んでいく」とも述べました。

日米同盟は、インド太平洋地域の平和、繁栄および自由の礎です。安倍首相、我々が本日議論したように、日米は、さらなる同盟の強化および友好関係の深化に向け、大きく踏み出そうとしています。

麻生副総理と私は、昨年4月、安倍首相とトランプ大統領の指示の下、日米経済関係をさらに深めるため、日米経済対話を立ち上げました。また、この重要な取り組みを進めるため、昨年10月、麻生副総理をホワイトハウスにお招きできたことを光栄に思います。我々が日米間で、自由かつ公平な貿易を根幹とした力強い、バランスのとれた成長を促進し続けていくことを、私は保証いたします。

しかし、安倍首相、本日我々が議論したように、安全保障は日米繁栄の土台です。インド太平洋地域の安全保障こそが、私が今回訪日した主な理由です。

50年以上にわたり、日米両国民は、自由、民主主義および法の支配を守るため、共に立ち向かってきました。今この瞬間も、およそ5万人の米軍兵士たちが日本の自衛隊員と連携しています。

本日、私は防衛省を訪問し、東京を防衛するために配備された、先進的なミサイル防衛部隊を視察しました。明日は横田基地を訪問し、弾道ミサイルに対する日米の防衛力について説明を受けるとともに、名誉なことに、米軍兵士と自衛隊員を前に演説させていただきます。

そこでは自由のために立ち向かう、米軍兵士および自衛隊員に感謝を伝えるつもりです。また、米軍最高司令官に代わり、米軍兵士たちに対して、米国民、日本国民および地域の同盟国を脅かすあらゆる敵に対して、警戒を怠らず、いつでも立ち向かい、打倒する準備を進めるよう求めるつもりです。

安倍首相、日米同盟での日本の役割を強化すべく、指導力を発揮し、数々の措置を取っていただいたことに感謝いたします。本日議論したように、米国は、日本に新たな最新鋭防衛システムを提供することを約束しています。日米は現在、これらの防衛システムを可能な限り迅速に納入すべく、共に取り組んでいます。

日本国民の皆さんに保証いたします。米軍はあらゆる能力を用いて、今後も日本の防衛に専心していきます。

日米は共に連携し、インド太平洋地域の最も危険な脅威、すなわち北朝鮮のならず者政権に引き続き立ち向かっていきます。

北朝鮮の残虐な独裁政権は、過去数十年にわたり、自らの国民に、トランプ大統領が言うところの「刑務所のような国」での生活を強いてきました。トランプ大統領は、昨年10月に韓国国会で行なった演説で「およそ10万人の北朝鮮国民が、日常的に強制収容所に送られ、強制労働を強いられ、拷問に耐え、餓えや強姦、殺人に苦しんでいる」と述べました。

北朝鮮は自国民を困窮させ、地域を敵に回すと同時に、我々が本日議論したように、テロ支援、核兵器開発および弾道ミサイル実験により、米国、日本をはじめ世界を脅かし続けています。

過去、米国、日本および世界の自由を愛する国々は、北朝鮮の行為に対し外交手段で対応してきましたが、失敗に終わりました。その結果、約束の反故や故意の欺き、挑発行為の拡大が繰り返されてきました。しかし、戦略的忍耐の時代は終わりました。

実際には、北朝鮮は1994年、プルトニウム開発の凍結を約束しましたが、結果的には開発を続けました。2005年には本日の議論にあったように、核開発計画の放棄を約束しましたが、さらに計画を加速させました。

北朝鮮は何年にもわたり、トランプ大統領の指摘にあるように、「外国での暗殺を含む、国際テロ行為を繰り返し支援」してきました。また2000年代半ばには、シリアの原子炉建設を密かに支援していました。

このインド太平洋地域においても、北朝鮮は、弾道ミサイルおよび核兵器の開発・実験を続けています。昨年は30日と間をおかず、日本の領土上空を通過するミサイル発射を2回行い、さらに同時期に再度核実験を実施しました。

ご存知のように、今週、北朝鮮は冬季オリンピックに出場するため(韓国に)代表団を派遣し、韓国と同じ旗の下、入場行進します。

しかし、北朝鮮と韓国は以前にも、同じ旗の下、入場行進していることを忘れてはいけません。2000年、2004年の夏季オリンピック、2006年の冬季オリンピックですが、北朝鮮はその後も脅しや挑発行為を継続しました。実際、北朝鮮が最初の核実験を行なったのは、2006年の冬季オリンピック閉幕からわずか8カ月後のことでした。

私は今週、名誉なことに、冬季オリンピックの米国代表団の団長を務めます。我々の目的は、米国人選手の応援ですが、同時に、同盟国と連携し、北朝鮮が地球上、最も専制的かつ圧政的な体制であると世界に再認識してもらうためでもあります。

代表団には、北朝鮮で投獄、拷問を受け、解放後まもなく死亡した、前途有望な若者、オットー・ワームビアさんのお父上も参加します。

トランプ大統領が述べたように、我々は決意を胸にオットーさんを追悼いたします。我々は、オリンピックのメッセージやイメージを北朝鮮がプロパガンダとして利用することを決して許しません。我々は、北朝鮮が自国民を奴隷化し、地域全体を脅かしている現実をオリンピック旗の裏に隠すことを許しません。

安倍首相、本日議論したように、日米両国民および世界各地の自由を愛する人々は、平和と繁栄が北朝鮮の好戦的な態度および残忍性に取って代わる日を待ち望んでいます。

しかし、我々は過去の過ちを繰り返してはいけません。トランプ大統領は「過去の経験が我々に教えてくれたのは、自己満足と譲歩は攻撃と挑発しかもたらさないということだ」と言いました。だからこそ、警戒心と決意が我々の指針となるのです。あらゆる選択肢が検討されています。米国は自国と同盟国を守るため、我々が持つ最新鋭の軍事資産の一部を日本および地域全体に配備しており、今後も継続していきます。

我々はまた、最大限の圧力をかける取り組みの一環として、前例のない外交的かつ経済的圧力を北朝鮮にかけています。また、トランプ政権は昨年11月、北朝鮮をテロ支援国家に再指定しました。

日本および同盟諸国と共に、次のことを世界に伝えます。我々は、北朝鮮が完全かつ検証可能で、不可逆的な非核化に向け具体的な措置を講じるまで、最大限の圧力をかける取り組みを強めていきます。

そのために、私は本日、米国がこれまでで最も厳しく、果敢な対北朝鮮経済制裁策をまもなく明らかにすることを発表いたします。我々は、北朝鮮が核および弾道ミサイル計画を最終的に放棄するまで、北朝鮮の孤立化をやめません。

安倍首相、トランプ大統領と私は、首相の友情および強い指導力に感謝いたします。北朝鮮を前にして、毅然と団結して立ち向かおうとする首相の決意に感謝いたします。また、日米の友好、通商、安全保障関係の強化を願う我々の思いに共感していただき、感謝いたします。

日本は、世界で最も成功した民主主義国家、そして経済大国の1つです。はるか昔から続くこの国の豊かな伝統と歴史への敬意を土台に成し遂げられた日本の成功は、自由の力を体現しています。

日米は長年にわたり、我々が共有する最も大切な価値観と生活を守るため手を携えてきました。そして、今後も同盟国、友好国として連携していきます。日米の絆が強まれば、両国民、ひいては世界のためになります。

安倍首相、本日はお招きいただき、改めてお礼申し上げます。楽しい夜になることを楽しみにしております。