マイク・ペンス副大統領の在日米軍横田基地での演説

U.S. Vice President Mike Pence delivers a speech for the U.S. troops at the U.S. Yokota Air Base, on the outskirts of Tokyo, Thursday, Feb. 8, 2018. (AP Photo/Shizuo Kambayashi, Pool)

*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

2018年2月8日、東京・在日米軍横田基地

マイク・ペンス副大統領:横田基地の皆さん、こんにちは。マルティネス在日米軍司令官、ハガティ駐日大使、佐藤外務副大臣、前原航空総隊司令官、ニコルソン第3海兵遠征軍司令官、ソーヤー第7艦隊司令官、全ての勇敢な自衛官の皆さん、ありがとうございます。心温まる歓迎をありがとうございます。横田基地の皆さんの働きに感謝します。そして米軍兵士の皆さん、太平洋地域の礎となっていただきありがとうございます。

在日米軍の皆さん、最近横田基地を訪れた方からあいさつの言葉を預かっております。我々の軍隊と家族の偉大な擁護者である米軍最高司令官、ドナルド・トランプ第45代米国大統領からです。

ほんの数カ月前にここを訪れたとき大統領が話した言葉は、本日もう一度繰り返すにふさわしいものです。大統領は「我々は皆さんに敬意を表し、名誉に思い、我々を守る皆さんを誇りに思い支持します」と語りました。私は今日ここで、皆さんの最高司令官に代わり、率直に言えば全ての米国民を代表して、ここにお集まりの米軍と同盟国の皆さんにお伝えします。皆さんの愛国心、勇気、献身をこの上なく誇りに思い、感謝しています。

皆さんは、この地球上に、自由な人々の勇気と強い信念よりも強い力はないということを証明しています。皆さんは我々となんら変わるところはありませんが、我々の中で最高の方々であり、誰もが英雄です。この地で自由を守るために皆さんが果している勤めは、私が本日話すどの言葉よりも雄弁です。

聖書にあるように、皆さんはこの使命のため「自分の命を失うことを恐れることはありません」でした。そして皆さんの中で米国人である方々は、故郷から遠く離れたこの場所にいます。なぜなら米国と日本は歴史ある同盟、絶えることのない友情の誓い、そして自由への揺るぎない決意で結ばれているからです。

60年近くにわたり、米軍兵士、そして日本の自衛官の皆さんが、我々にとって最も大事な価値観を守るために団結してきました。今日、日米同盟はインド太平洋地域の平和、繁栄、自由の礎です。そして昨日安倍首相と私が一致したように、日米両国の絆は現在、かつてないほど強固になりました。

これこそまさに、我々が互いに確固たる忠誠心を持っていること、そして安全保障を共有していることの証左です。横田基地は兵力の砦であり、卓越した力で我々の平和と安全を確保することを世界に示す象徴です。横田には、在日米軍と航空自衛隊両方の本部が置かれています。そして、日米の防衛力が世界で最も集結している場所の1つです。

実際、横田基地は、米軍のあらゆる能力が共通の防衛にあてられていることを明示しています。そして陸海空全ての領域で、他に並ぶもののない米国の兵力が日々示されているのです。

現在、5万人以上の米軍兵士が日本の自衛隊員たちと協力しています。第7艦隊も最新鋭の空母の1つ、ロナルド・レーガンと16隻の大艦隊に率いられ日本に展開しています。

別の空母カール・ビンソンもまた同艦の空母打撃群と共にこの海域を航行しています。そして水中を静かに航行する原子力潜水艦など50隻以上の米軍艦船が、圧倒的な武力で危険や脅威に対処するため、この地域に配備されています。

そして米軍の兵力の中で唯一常駐前方展開しているF-18およびF-35戦闘機飛行隊がこの地域の空を飛行し、自由を守るために即座に戦う準備ができています。今日、この光景をみると、心が奮い立つ思いがします。皆さんはあらゆる意味において、誰にも、どこでも、どんなときでも打ち負かすことのできない米国の強さを体現しています。

そして日々その力は増強されます。というのも、私は国民の皆さんに喜んでお伝えしますが、米国はこの1年間で、世界史上最強の米軍をさらに強くするための措置を断行しました。

昨年初め、米軍最高司令官であるトランプ大統領は、ここ10年間で最大となる軍事費増額を予算に計上しました。そして本日、大統領の指導力と米国上院の超党派の支援のおかげで、連邦議会が2年間の予算合意に達したことを、ここにお集まりの全ての米国民に報告できることをうれしく思います。この合意には、ロナルド・レーガン大統領時代以来最大の国防予算が含まれています。800億ドルの国防予算増額で、兵士の昇給幅も過去8年間で最大になります。

私は皆さんに約束します。皆さんが3カ月前この横田基地で会った最高司令官の下で、我々は今後も継続して米軍を再建していきます。我々は民主主義の兵力を復活させます。我々は陸・海・空軍の兵士、海兵隊員、沿岸警備隊員が任務を遂行し、無事に帰還できるよう、再度資源と訓練を提供します。そのことを皆さんとご家族一人ひとりに固く約束します。

しかし、我々の約束はそれで終わりません。先週、トランプ政権は「核態勢の見直し」を発表しました。我々が核兵器を近代化するに伴い、現在直面する脅威に対応できるよう戦略をより柔軟にし、わが国と国民、世界中の同盟諸国へのいかなる戦略的な攻撃をも抑止する核能力を持つことになると、皆さんは確信することができます。

トランプ大統領は次のように述べました。「善が強い場合にのみ、平和が広がる」。皆さんこそ、その強さです。皆さんがいるからこそ、そして皆さんの先人がいたからこそ、4分の3世紀以上にわたりインド太平洋地域の平和を保つことができたのです。

米国が力でこの地域を安定させることにより、これまでにない通商と協力の時代が生まれ、多くの人々を貧困から救い、無限の自由の力が示されました。

私は今日、皆さんの前に立っていますが、これまでの進歩を反転させ、最終的にはこの地域から米国の影響力を排除し、自国民を圧政で支配し、さらには地域全域と世界を暴力で脅そうとする勢力があることを、皆さんはよくご存知です。この説明に当てはまる国は、ならず者国家の北朝鮮をおいて他にありません。

68年前の6月、北朝鮮は韓国に兵士を送り、自由な国民に向かって進撃しました。しかし、米軍のおかげで、征服を試みた北朝鮮の戦争は失敗に終わりました。今日も、そしてこれからも、米国は誇り高く自由な韓国民を強く支持していきます。

しかし、何十年も前のその時以来、平壌の独裁者は自国民を服従させ、トランプ大統領の言葉を借りれば「刑務所のような国」での生活を強いてきました。北朝鮮は善良な国民の夢を壊し、自由を抑圧し、世代から世代にわたって人々の命を奪ってきました。

今この時も、推定で10万人の北朝鮮国民が現代の強制収容所で働かされています。勇気をもって反対意見を唱える人たちは投獄され、拷問され、殺されることされあります。彼らの子どもや孫たちは、家族が国家に背いた罪で日常的に罰せられています。

北朝鮮の指導者たちが繁栄する一方で、平均的な国民は貧困と欠乏の中で苦労して働いています。1990年代だけを見ても、100万人以上の北朝鮮国民が飢餓や貧困のために死亡しました。今日に至るまで、全国民の70%、およそ1800万人が、生き残るため日々食料支援を必要としています。最も悲劇的なことに、5歳未満の北朝鮮の子どもの10人中約3人が、栄養失調で発育不良に陥っています。彼らは今後残りの生涯を、この貧困の重荷を背負っていかなければなりません。

しかし、実際には、北朝鮮の暴君は自国民を服従させるだけでは決して満足しませんでした。この横田基地にいる皆さんがよくご存じのように、北朝鮮は依然として南の隣人を征服する夢を抱いています。そして近年北朝鮮は、日本、米国、そして地域の同盟諸国を威嚇してきました。

この目的を追求するにあたり、北朝鮮は長年、国際テロを支援してきました。過去20年間、北朝鮮は実質的にありとあらゆる資源と意志を核兵器と弾道ミサイルの開発に注いできました。

日米両国民、そして世界各地の自由を愛する人々は、平和と繁栄が北朝鮮の好戦的な態度と残忍性に取って代わる日を待ち望んでいます。我々は、同盟国やパートナー諸国と共に、北朝鮮の核開発計画を平和的に放棄させ、北朝鮮国民の苦しみを和らげる努力を続けていきます。

しかし悲しいことに、何十年にもわたる努力にもかかわらず、北朝鮮はあらゆる局面において、国際社会や日米両国の申し入れに対し、故意に欺き、約束を反故にし、挑発行為を繰り返し拡大させてきました。事実、昨年は30日と間をおかず、日本の領土上空を通過するミサイル発射を2回行い、さらに同時期に再度核実験を実施しました。

北朝鮮が威嚇を続けたため、米国はこれに対処して来ました。そして我々は、今後も警戒心と決意を指針として行動し続けます。

米国は日本、その他の同盟国、パートナー諸国と協力し、すでに前例のない経済的かつ外交的圧力を北朝鮮にかけています。そして昨日私が発表したように、北朝鮮が完全に核・ミサイル開発計画を放棄する日まで、我々は継続して北朝鮮に最大限の圧力をかける取り組みを強めていきます。しかし、その日が来るまで、我々はあらゆる事態に対する準備ができていることを、この横田基地から世界に示しましょう。

米国は常に平和を求めていきます。我々はより良い将来を目指して努力を続けます。しかし、米国の力の担い手である皆さんは分かっています。我々の敵対勢力にも知らせましょう。あらゆる選択肢が検討されていると。そして米軍と自衛隊は両国の国民と我々の行き方を守る準備を整えるでしょう。

米国民や同盟諸国を脅かす者に知ってもらいましょう。この最高司令官の下、世界最強の戦闘部隊を有する米国は、わが国と同盟諸国をいつでもどこでも守る準備ができています。

大胆にも我々を脅かす者は、米軍の能力を侮らない方が良いでしょう。我々の軍事力に並ぶものはなく、我々の兵力に勝るものはなく、わが軍隊は準備ができており、わが国の決意は固まっています。

聖書にはこう書かれています。兵士は剣をいたずらに持っていないと。我々はどのような攻撃でも打ち破り、通常兵器あるいは核兵器のいかなる使用に際しても、迅速で圧倒的かつ効果的な対応でこれを迎え撃つことを世界に知らしめましょう。

そして本日、最高司令官に代わり皆さんに要請します。警戒を怠らず、それぞれの任務を心に留め、互いに気を配り、日米両国民が皆さん一人ひとりを常に頼りにしていることを知ってください。

こうしてこの格納庫を見わたすと、使命感を持って制服を身にまとい、我々の家族と自由を守る米軍兵士と自衛官の皆さんがいます。皆さんは重責を担い、そこには不確実なものがたくさんあります。この先の問題に対処するには、皆さんが勇気を振り絞る必要があります。しかし私は、まさに先人たちと同じように、皆さんがどのような課題にも立ち向かい、これを克服すると確信しています。

今日ここで皆さんの前に立ち、これほど多くの勇敢な米国人と同盟国である日本の方々にお目にかかり、とても謙虚な気持ちになりながら、私はある人間のことを思っています。その人は、故郷のイリノイ州シカゴを発ち、米軍の一員としてこの地域に航海してきました。

この少尉は米陸軍第45歩兵師団に所属していました。今、我々がいるこの場所からわずか数百マイルしか離れていない韓国の海岸に上陸しました。「ポーク・チョップ・ヒル」の戦いで、この高地の攻略と20人以上の敵の反撃を撃退する一翼を担いました。その勇気をたたえて、彼にブロンズ・スター勲章(青銅星章)が授与されました。

彼が他界してから、生前私が彼と過ごしたのとほぼ同じ年月が過ぎました。しかし、彼の勲章はホワイトハウスの西棟の私のデスクに飾ってあります。勲章に刻まれている名前はエドワード・J・ペンス少尉、私の父です。ほんの数時間後、私は父が守ろうとした国に向かいます。

今日、インド太平洋地域の自由を推進するために、何代にもわたり、非常に多くのものを犠牲にしてきた兵士の列に連なる皆さんの前に立ち、私は感謝の気持ちでいっぱいです。

韓国に行ったら、父、そして父と共に戦った全ての兵士の方々に敬意を表します。彼らの多くは、あの戦争とその後の時代において、死力を尽くしてその身をささげました。

私は皆さんに対して感謝の気持ちでいっぱいです。多くの米国民同様、私は感謝の祈りをささげます。父と同じ道を歩み、自分の持ち場につき、長い歴史を持つこの地に自由の明かりをともし続ける皆さんとご家族への感謝の気持ちです。

米国は何世代にもわたり、我々の大切な同盟国、日本と共にインド太平洋地域を見守ってきました。今後もずっと見守り続けます。これまでと同様、今も我々の決意が揺らぐことはなく、皆さんの勇気は我々を奮い立たせ、両国民の精神が打ち負かされることはありません。

先人の英雄たちの名において、そして皆さんに対する信頼と、日本とこの地域全域で自由のために働く皆さんを、神がこれからも祝福し守ってくださるという確信を持って、私は自由が勝利すると信じています。皆さんは任務を全うし、我々は日米の国民を守ります。我々の自由を守ります。そして我々は手を携え、今後何世代にもわたり、両国の安全保障、繁栄、平和の未来を築いていきます。

ありがとうございました。皆さんに神の祝福がありますように。米軍兵士と自衛隊員の皆さんに神の祝福がありますように。米国に神の祝福がありますように。ありがとうございました。