Windfall Elimination Provision (WEP)とは、Social Security Taxを給与から源泉徴収しない雇用主のもとで勤めた場合（政府系機関や米国以外の雇用主等）、年金額をその雇用に基づく老齢年金や障害年金の金額によって減額調整する規定のことです。WEPが適用される場合は米国年金（退職年金や障害年金）の計算方法が変わります。もし、Social Security Taxを給与から源泉徴収しない雇用主のもとで働いていた場合（政府系機関や米国以外の国の雇用主など）、米国年金はその雇用に基づく老齢年金や障害年金の金額によって減額調整される場合がございます。詳しくはPublication No. 05-10045をご確認ください。
先日、Social Security Administration (SSA)はWEPが適用されている日本の国民年金（基礎年金）受給者に対する給付額の計算方法の見直しを実施いたしました。その結果、SSAは日本の国民年金（基礎年金）は居住に基づく年金でありWEPの対象外であることを決定し、現在日本の国民年金（基礎年金）受給者の記録を見直しております。
給付額の見直しをお願いするべきでしょうか？
給付額の再計算が必要な場合は、すべて自動で行われます。そのため現時点ではお客様にしていただく手続き等はございません。この見直しにより影響を受ける受給者に関しては、再計算後にSSAよりお手紙にてお知らせいたしますので以下のいずれかのお手紙が到着するまでお待ちくださいますようお願いいたします。
- 決定通知書 (Letter of Determination – Japan’s National Pension Windfall Elimination Provision Notice)
- 年金証書等のご提出依頼 (Letter Requesting Information – Japan’s National Pension Evidence Request)
もし、年金証書等の提出依頼のお手紙が届いた場合は、速やかにSSA-308 Modified Benefit Formula Questionnaire Foreign Pensionへ必要事項を記載し同封の返信用封筒にて年金証書等と共に返送くださいますようお願いいたします。SSA-308の記載方法についてはこちらのリンクをご参照くださいますようお願いいたします。SSA-308及び年金証書等を米国大使館領事部年金課宛に郵送してしまうと見直しの作業に支障が出る場合がありますので必ずSSA-308と年金証書等は同封の返信用封筒にて返送ください。
もしSSAから通知が届かない場合はどうすればよいですか？
この見直しにより影響を受ける受給者に関しては、再計算後にSSAよりお手紙にてお知らせいたします。
まだ手紙を受け取っていない場合は、お客様の給付記録等の見直しを開始していない可能性があります。
この見直し作業は膨大であるため、該当する受給者すべての見直しが完了するまでに数年かかる可能性があるとSSAでは推定しています。
見直しの結果、再計算が必要な場合はWEPが適用された時点まで遡って是正いたしますのでご安心ください。
もし今回の件について質問がある場合はどうすればよいですか？
米国大使館領事部年金課では、WEPに関する一般的な情報についてのみお答えできます。残念ながら、今回の見直し作業に関する個別の状況についてのご質問についてはお答えできませんので予めご了承くださいますようお願いいたします。引き続きSSAからのお手紙の到着をお待ちください。また定期的にこのWebページにて最新情報を確認することを強くお勧めします。
